開発材料

DEVELOPMENT MATERIAL_01高剛性アルミ(※ATHIUM、ALSTIF)

多くの産業分野において高精度化/環境負荷低減への要望が高まる中で、剛性(ヤング率)を著しく向上させたアルミ合金鋳造材料を開発しました。軽量化/高剛性化や位置制御精度が求められる各種業界(工作機械/産業用ロボット/半導体製造装置/検査装置他)への採用を想定しています。軽量化によって、動力関係部材の小型化や省エネ化が図られ、カーボンニュートラルに繋がります。
また、高剛性化によって、一定荷重や加速・停止時の慣性力によって生じる変形量が低減し、位置制御精度の向上が期待できます。

※ATHIUMとALSTIFは、ヒノデホールディングス㈱にて特許申請中であり、商標登録済みです

特長

■剛性に優れる硬質物質を材料中に均一に分散させる事によって、従来のアルミ合金鋳物と比較してヤング率が30~50%向上。
■鋳鉄材(FC材)に匹敵する剛性を有しつつ、鋳鉄材と比較して60%軽量化。
■アルミ合金のため、製品とならなかった部分(湯口や湯道等)は原材料として再溶解可能であり、リサイクル性と経済性を兼ね備えた材料。

物性値詳細
ヤング率(GPa) 引張強さ(MPa)
開発材(T5処理) ATHIUM 103 181
ALSTIF95 99 251
ALSTIF90 93 288
アルミ合金鋳物 AC4C-T5 70 ※170≦
鋳鉄 FC100 88 ※100≦
FC150 105 ※150≦

※JIS規格の下限値

DEVELOPMENT MATERIAL_02低熱膨張鋳鉄(※ヒノGDインバー)

5G化/IoT化/自動運転化等を背景に、高精度なものづくり要求が高まる中、温度による寸法変化が小さい低熱膨張鋳鉄材料を開発しました。温度変化環境下で寸法要求精度が高い、工作機械/半導体製造装置/真空ポンプ他の部品への採用を想定しています。

※ヒノGDインバーは、日之出水道機器㈱にて特許申請中であり、商標登録済みです

特長

■主要添加元素の配合比を最適化する事で、鋳鉄やニレジスト(JIS規格材)と比較して線膨張係数が小さい。
■基地組織中の黒鉛を微細に分散させた事で、鋳造性や切削性に優れる。
■鋳造による最終製品に近い形状(ニアネットシェイプ)の成形が可能。

物性値詳細
品番 種類 特長 線膨張係数(ppm/K) 引張強さ(MPa)
EG3 片状黒鉛鋳鉄系 高減衰性 ※2.5~3.5 100~200
ED3 球状黒鉛鋳鉄系 低膨張 400~500
ED2 極低膨張 ※1~2 400~500

※20~50℃の平均線膨張係数

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